【歴史倶楽部・関西】お伊勢さん①
2007年10月27日
伊勢といえば、関西からは近鉄特急であっという間で着いてしまう、あの伊勢です
そんな「お伊勢さん」を訪ねる旅―「お伊勢参り」は日本の観光旅行の元祖だと言われています
江戸時代に入り平和な世が訪れだんだんと庶民の生活も安定し、
徳川家康によって五街道の整備がおこなわれると、多くの人が旅をできるようになりました。
街道筋にはたくさんの旅人が行きかい、中でも「お伊勢参り」をする庶民の姿が多かったと、
参勤交代に同行した外国人医師が記録しています。
最盛期には全国民の6人に1人が「お伊勢参り」をしたというほどですから、そうとうなものですね
弥次さんと喜多さんが毎回読者を笑いの渦に巻き込みながら珍道中を繰り広げた『東海道中膝栗毛』(1802年発売)が当時の大ベストセラーになったのも、人々にとって旅が身近だった時世も理由の一つかもしれません。製版が間に合わないほどの売れ行きだったようです。
中には途中でお金が尽きて、物乞いをしながら旅を続ける人、危険な目にあった人もいたようですが、ほとんどの人は予め必要なお金や時間を準備し旅に出て、無事に旅を終えたそうです。
そして、道中、旅人は宿場で暖かく迎えられ、初めての土地で初めて見る町並み、文化を目にします。
そんな物見遊山の伊勢への旅はいわば、観光旅行の元祖です
こうして参勤交代でのインフラ
を基盤に、旅人が宿場でお金を落とし、街道筋の町や伊勢の町はどんどん潤っていったようです。現代でも皆さんが旅行をされて旅先の宿に泊まり観光をすると地方が活性化しますが、それと一緒ですね(笑)
伊勢神宮にある「神宮徴古館」(じんぐうちょうこかん)では「お伊勢参り」に関連する資料がたくさん残っています。そんな「お伊勢さん」をもう一度訪れてみませんか。(歴史倶楽部・担当 坂根美絵
)
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